今日、福島駅前の温度計を見たところ31度を示していました。
暑くなると心配になるのが熱中症ですが、実は脳梗塞も夏に多く発症します。
そしてこの2つは、目まいやふらつき、吐き気など共通する症状があり、見極めが難しい場合があります。
では、ここで問題です。
目の前で熱中症とも脳梗塞ともとれる状態になった人がいた場合、
熱中症なら正しい対策でも、脳梗塞だと間違った対策は以下のどれでしょう?
➀水分をとる
②塩分をとる
③涼しいところで元気になるまで休む
脳梗塞の対策としては、③の「涼しいところで元気になるまで休む」が間違いという事になります。
熱中症は水分や塩分を摂り、涼しいところで休むことで回復します。
ですが、脳梗塞の場合は休んでないで急いで救急車を呼ぶ、というのが正解になります。
もちろん熱中症でも救急車を呼んでOKです。
ただ、熱中症のレベル1くらいの場合、今時だとコロナにも症状が似ているので、病院側も慎重になります。
軽度の熱中症の場合、119番に電話した場合、様子を見てと言われることがあるのです。
ただ、脳梗塞にも見えるし、熱中症にも見える。
・・・もし脳梗塞だったら…となる事があります。
となると、熱中症と脳梗塞を見分けることが大切になります。
脳梗塞が起こっている場合、熱中症の症状に加え、顔や腕に麻痺が起こってくることがあります。
口や眉毛など片側だけが歪み、片腕だけ力が入らなかったり、水を口に含んでも上手く呑み込めずにこぼれてしまったり…。
ろれつが回らない等も起ります。
こういった症状は熱中症には見られない、脳梗塞特有の症状です。
逆に脳梗塞に見られないもののとして、熱中症には体温の上昇が伴います。
発汗からの気化熱という仕組みを利用できなくなったり、体温調整ができなくなって高温になってしまいます。
高温になり、脈拍が早くなり、呼吸も荒いとなれば熱中症を疑うべきと言えます。
それらを見極めて判断していく必要がありますが、明らかに熱中症の軽度という事で、意識があれば応急処置をしてしばらく様子を見るケースもあるが、仮に少しでも脳梗塞の症状が見られたら急いで救急車を呼ぶ。
なぜかといえば脳梗塞の場合は、発症から治療にかかるまでの時間が極力短い方が良いからです。
脳梗塞? と思ったらすぐ救急車が正解です。
そして、脳梗塞のサインとして、片側にしびれや目が見えにくいなどの症状が起こる事があります。
数分間、片手だけ痺れるとか片目だけあきにくいなど。
数時間以内には元に戻るものの、数日以内に脳梗塞を発症する事が多いそうです。
そんな症状があった時には、少し用心して過ごすか、心配ならば一度受診するのも良いかと思います。
これからの季節、元気に過ごしましょう!